「腰を反ると痛む」「スイングの量が増えると腰にくる」―― そんな悩みを抱えているアスリートは少なくありません。先日も、野球をしている中学生が「腰椎分離症」と診断され、安静やコルセット固定を続けているにもかかわらず、 思うように回復せずに相談に来られました。長期間プレーができないことは、身体だけでなく心にも大きな負担がかかります。この記事では、腰椎分離症や伸展型腰痛(反り腰タイプ)で悩む方に向けて、痛みを改善し、再発を防ぐための体幹トレーニングを、熊本DOTS整体が、動画を交えながら分かりやすく解説していきます。
1.腰を反ると痛い…それは「伸展型腰痛」かもしれません
「腰を反ると痛い」「練習量が増えると腰にくる」――このような症状は、特に野球やゴルフなど反る・ひねる動作が多い競技でよく見られます。
大きく分けると「伸展型腰痛」と「腰椎分離症」という2つの可能性があります。
1.1 「伸展型腰痛」とは?反ると痛い腰痛の特徴
伸展型腰痛は、レントゲンやMRIで骨の損傷が確認されないにもかかわらず、反る動作で腰が痛む状態を指します。
- 腰を反る・ひねると痛い
- 安静にしていると比較的ラク
- 筋肉や体幹機能のアンバランスが関与する
治療の流れ
・医療機関では基本的に骨折がないことを確認
・運動制限は強く行わないケースが多く、ストレッチや体幹トレーニングを通じて「腰に負担が集中しない身体づくり」が中心になります
・重症化を避けるために、無理に我慢してプレーしないことが大切です
1.2 「腰椎分離症」とは?疲労骨折による腰痛の一種
腰椎分離症は、腰椎の後方部分(椎弓)が「疲労骨折」を起こしている状態です。特に成長期の野球や体操、サッカー選手などに多くみられます。
- レントゲンやCTで骨の分離が確認される
- 長期間の安静やコルセット固定が必要になることもある
- 成長期では骨癒合(骨がくっつくこと)を目指す治療が中心
治療の流れ
・まず整形外科での画像検査が必須
・骨癒合期には 運動制限やコルセット固定 を行い、練習を休む必要があります
・骨癒合が得られない場合でも、体幹トレーニングなどで腰の安定性を高めることで「痛みなくプレーできる状態」を目指します
2.「伸展型腰痛」と「腰椎分離症」はどう違う?
両者の違いを整理すると、次のようになります。
項目 | 伸展型腰痛 | 腰椎分離症 |
---|---|---|
原因 | 筋肉や体幹の機能低下、フォームのクセ | 腰椎後方の疲労骨折 |
診断 | レントゲンでは異常が出ないことが多い | レントゲン・CTで骨折が確認できる |
治療 | 体幹トレーニング・ストレッチ中心 | 骨癒合が必要 → 安静・固定+リハビリ |
運動制限 | 症状に応じて調整(完全休養は少ない) | 骨癒合期は厳格な休養が必要 |
回復の鍵 | 体幹機能の改善 | 骨癒合+体幹機能の改善 |
つまり、「伸展型腰痛」はトレーニングで改善できる余地が大きいのに対して、「腰椎分離症」はまず医療機関での診断・安静が欠かせないという点が大きな違いです。
3.症例紹介|腰椎分離症による伸展型腰痛の高校生アスリート
以前、腰椎分離症で骨癒合が難しいと医療機関で言われた高校2年生の野球選手が来店されました。整体や整骨院でマッサージや機器による治療を受けても改善が見られず、ご相談いただいたケースです。練習復帰したものの、特にバッティングの時に腰痛があり、痛みを我慢しながら行っていました。
腰を反ると痛みが出る
しかし骨盤を手で圧迫すると痛みなく動ける
→当店での整体評価により、体幹機能に課題があると判断し、痛みが出ない範囲での屈曲方向(体幹を丸める方向)の体幹トレーニングを行いました。初回指導時はかなりしんどそうでしたが(お腹の筋肉が震えていました笑)、2週間後に来店された時にはスムーズに行えており、腰痛も消失していました。選手本人からも「打つ時にお腹に力が入るような感じもあり、腰の不安がなくなりました!」という言葉が出ていました
4.動画で解説!伸展型腰痛に有効な体幹トレーニング
今回の高校球児にも指導した体幹トレーニングを一部ご紹介させていただきます。もし運動中に腰痛が出てくる場合には、無理せずに運動を中止してください。
下のリンクから動画でチェックできます!
5.DOTSでの腰痛リハビリサポートの流れ
DOTSでは、伸展型腰痛に対する体幹トレーニングを行う場合、以下の流れで進めていくことが多いです。
・体幹機能が腰痛に影響しているか確認する
・痛みの出る、出ない運動方向を確認する
・状態に合わせた体幹トレーニング→負荷、速度が低いものから高いものへ移行していく
・競技の動きを踏まえたトレーニング
体幹トレーニングを進めていくうえで、必要性に応じて、整体や他部位のトレーニング、コンディショニングを指導します。また、理学療法士(医療国家資格)・プロ野球トレーナーとしての知識と、医療機関で培った経験をもとに、腰の状態から医療機関受診の必要性があれば、信頼できる整形外科のご案内、ご紹介も行います。
最後に:腰を守ることはパフォーマンスアップにもつながる!DOTSができること
この記事では、熊本で一般の方からプロアスリートまで対応しているDOTS整体が、伸展型腰痛(反り腰タイプ)に有効な体幹トレーニングを動画で解説しました!これまで、腰痛改善を目的に体幹トレーニングを積極的に行っているうちに、腰痛改善のみでなく、球速や打球速度が上がるなど、野球のパフォーマンスアップにもつながった選手を多く見てきました。筆者自身、高校球児の頃に病院や整骨院に行っても原因がはっきりせず、解決できなかった腰痛で悩んだ経験があります。痛みで長くプレーができずに悩んでいる方を、少しでも救いたいという想いがあります。現在、長く練習から離れている方、痛みを我慢しながら練習を続けている方はぜひ一度ご相談だけでもいいので、ご連絡ください!
〒862ー0969
熊本市南区良町1丁目6ー28
営業時間 9:00~22:00
店休日:不定休