注射を打っても、湿布を貼っても「あまり効果を感じない…」「少し楽になるけど、結局また痛い…」「リハビリに通ったけど、肩はまだ上がらない…」
このような四十肩・五十肩のお悩みを抱えた方は少なくありません。実は、「注射や湿布が効果がない=手遅れ」というわけではありません。多くの場合、「本当の原因にアプローチできていない」だけ、というケースが非常に多いのです。
この記事では、熊本で理学療法士として、プロ野球選手から一般の方まで、数多くの肩の不調を改善してきた筆者が、注射・湿布だけでは改善しない四十肩・五十肩の共通点、整体で何を診ているのかを分かりやすく解説します!「このまま良くならないのかな…」と不安を感じている方はぜひ最後まで読んでください!
1.四十肩・五十肩で「注射が効果なし」と感じる理由
たしかに注射や湿布で四十肩・五十肩だけで良くならないことはよくあります。ただ、注射や湿布が悪いわけではありません。問題は、「何に対して効いている治療なのか」を知らずに使ってしまっているケースが多いことです。
注射(ヒアルロン酸やステロイド)や湿布は、炎症や痛みを抑えることを目的とした治療です。
- ズキズキする痛み
- 夜間痛
- 動かしたときの強い痛み
こうした症状を一時的に和らげる効果は、確かにあります。ただし、ここで一つ大事なポイントは、「痛みが引いた=肩が治った」ではないという点です。
2.注射や湿布で良くならない四十肩・五十肩の本当の原因
先程、注射や湿布は、炎症や痛みを抑えることを目的とした治療と書きましたが、四十肩・五十肩は“痛み”だけが問題ではありません。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、
- 肩関節の可動域の低下
- 肩甲骨の可動域の低下
- インナーマッスルの機能低下
- 動かし方のクセ
- 痛み
など、いくつかの問題が複雑に絡み合って起こる状態です。注射や湿布は、痛みにはアプローチできますが、「組織の柔軟性低下による可動域」や「肩を動かすための機能」は変えられないため、「良くなったと思ったのに、また戻った」ということが起こります。
3.四十肩・五十肩が長引く人に共通する3つの特徴
ここで安心してほしいのが、「注射や湿布が効かない=手遅れ」というわけではない、という点です。まだ改善しない原因が残っているというケースがほとんどです。実際に整体やリハビリの現場で「長引いている四十肩・五十肩」に共通する特徴を考えてみました。
特徴①肩関節そのものが硬くなっている
四十肩・五十肩では、炎症期、拘縮期、回復期という3つの病期を辿ると言われています。※病期についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
痛みの強い炎症期を経て、拘縮期になると痛みは落ち着いてきますが、関節の動きの制限が出てきて、回復期では関節の動きの制限が主な問題になります。このような治癒過程を辿るため、肩関節を包んでいる関節包やインナーマッスルなどの筋肉が硬くなり、肩関節そのものが硬くなっていることが多いのです。ここが硬いままだと、どれだけ痛みが落ち着いても、腕を動かす際に肩甲骨で庇うような動かし方のままになってしまいます。
特徴②肩甲骨の動きが悪い
実は、腕を上げるときは肩関節だけでなく、肩甲骨も一緒に動く必要があります。ここでは単に肩甲骨が大きく動けばいいわけではなく、腕が動く方向に肩甲骨が追いかけるように動ける機能が大切になります。私は四十肩・五十肩の改善の一番のポイントはこの機能の改善だと考えています。肩甲骨の動きが悪いまま、ストレッチやマッサージを続けると、逆に痛みが強くなることもあります。
特徴③原因が肩以外の部位にある
四十肩・五十肩なのに、原因が肩以外にある?信じられない話だとは思いますが、痛みが出ているということは、負担がかかっている、言い換えると頑張り過ぎているとも言えます。頑張り過ぎている部位があれば、反対にサボっている部位もあります。特に現代人は座っている時間が長くなっているため、体幹や下肢という体の土台の部分がサボりがちになり、そのツケが肩に掛かってくるというのはよくあることです。
4.熊本DOTSの整体では四十肩・五十肩をこう見ている!
私は、この頑張り過ぎている部位、サボっている部位は、どこなのかを見極めることを大切にしています。カッコよく言うと機能評価です。笑
例えば、肩を上げるのに100という力が必要だとして、通常、肩関節45、肩甲骨25、体幹20、下肢10と役割分担していたものが、肩関節が55になっていると、どこかが10サボっているということになります。それがどこなのかを見極めることがそのまま治療方針になります。体幹がサボっていれば、体幹がしっかり働くように体幹の運動を行っていくという流れです。このように原因が明らかになり、適切に対応されれば、注射や湿布では治らなかった部分が確実に改善されていきます。
最後に.注射や湿布に効果を感じなかった四十肩・五十肩でお悩みの方へ
この記事では、熊本で理学療法士として、プロ野球選手から一般の方まで、数多くの肩の不調を改善してきた筆者が、四十肩で病院を受診し、注射を打ったけど改善しなかった…湿布に効果を感じなかったとお悩みの方に向けて、注射・湿布で改善しない四十肩・五十肩の共通点を書いていきました。
熊本DOTSでは、痛い肩だけでなく、肩甲骨、背骨、体の使い方まで含めて評価します。「もう仕方ない」と諦める前に、一度、体の状態を一緒に確認してみませんか?ぜひ、一度LINEでご相談下さい!















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