四十肩に良いと聞いたストレッチを毎日やっているのに、肩が思うように上がらない。マッサージに通っていて、その場は楽になるけど、すぐ元に戻る。
「やり方が悪いのかな?」
「もう少し続けたら良くなる?」
そんな不安を抱えながら、四十肩の痛みや動きづらさと向き合っている方は少なくありません。
実は、ストレッチやマッサージが効かない=間違っている、というわけではありません。多くの場合、問題は「方法」ではなく、今の肩の状態に合っていないケアを続けてしまっていることにあります。
この記事では、熊本で理学療法士として、プロ野球選手から一般の方まで数多くの肩の不調を見てきた筆者が、四十肩でストレッチやマッサージをしても治らない本当の理由と、整体で大切にしている「評価」という考え方を、できるだけ分かりやすく解説します!
1.四十肩でストレッチやマッサージをしても治らない人が多い理由
「四十肩にはストレッチがいい」「肩が固まっているから、マッサージでほぐした方がいい」
こうした情報をもとに、真面目にケアを続けているのに改善しない。これは、決して珍しいことではありません。その理由は、努力不足でも、やり方が極端に間違っているからでもありません。ほとんどの場合、四十肩そのものの捉え方にズレがあることが多いのです。
四十肩にストレッチやマッサージが効かないのは方法の問題ではない
まず大前提として、ストレッチやマッサージ自体が悪いわけではありません。状態に合っていれば、肩の動きを助ける大切なケアになります。
ただし問題なのは、「今の肩がどんな状態なのか」を確認しないまま続けてしまうことです。
四十肩には、
- 炎症が強い時期
- 少しずつ動かせるようになる時期
- 痛みは減ったが動きに制限が残る時期
といった段階があります。この時期を考えずにケアを行うと、「効かない」「すぐ戻る」「逆に痛む」といった結果につながりやすくなります。
四十肩を悪化させやすい「同じストレッチ・同じマッサージ」の落とし穴
整体やリハビリに通っている方の中には、
「四十肩だからこのストレッチをやりましょう」「とりあえずマッサージで肩を緩めていきましょう」と言われて、ほぼ同じ内容を続けている方も少なくありません。
ですが実際の現場では、
- どの動きが一番つらいのか
- どの角度で痛みが出るのか
- 肩以外のどこが影響しているのか
これらは人によって大きく違います。それにも関わらず、「四十肩=この治療」という考え方では、改善まで遠回りになることがあります。
四十肩は「時期・状態」で治し方が変わる|ストレッチ前に知るべきポイント
四十肩の改善で大切なのは、「今、この肩はなぜ痛いのか」「どこがうまく働いていないのか」を把握することです。
肩甲骨なのか、体幹なのか、姿勢なのか。ここを間違えると、ストレッチやマッサージに関わらず、「良いことをしているのに治らない」状態が続いてしまいます。
2.四十肩改善のカギは「評価」|ストレッチ前に必ず確認すべきポイント
動かしていい?安静が必要?四十肩の「時期」を見極める重要性
最初に大切なのは、今の肩が動かしていい状態なのか、それとも安静が必要なのかを判断することです。
DOTSでは、
- いつから痛みが出たのか
- どんな動きで痛むのか
- 夜間痛はあるか
- 日常生活で困っている動作
といった問診を丁寧に行い、炎症の有無や時期を見極めます。この判断を誤ると、本来避けるべきケアをしてしまい、改善が遅れる原因となります。
肩が痛い=肩が悪いではない|四十肩で見落とされやすい原因
「肩が痛い=肩だけが悪い」と思われがちですが、実際には肩に負担が集中してしまっている原因が別の場所にあるケースが非常に多いです。
例えば
- 背中や胸まわりが硬くなっている
- 肩甲骨がうまく動いていない
- 姿勢や体幹が不安定
こうした状態があると、肩関節が無理をして痛みが出やすくなってしまいます。
なぜ肩だけ治療しても四十肩は改善しないのか?
肩を上げる動きを、よく「100の力が必要な動作」に例えて説明します。
本来は、
肩関節:40
肩甲骨:25
体幹:25
下肢:10
といったように、体全体で役割分担しています。
ところが、仮に肩甲骨が15、体幹が15しか働かない状態になると、足りない分を補うために肩関節が60も頑張らなければいけません。
その結果、「肩が働きすぎて痛くなる」状態が生まれます。この場合、肩の痛みは「結果」であって、本当の問題は肩甲骨がうまく動いていないこと、体幹が安定していないことにあります。この状態で、肩だけをマッサージしたり、ストレッチを繰り返しても、肩関節の負担は減らず、根本的な改善にはなりません。
3.四十肩で悩んでいるなら、こんな視点で相談先を選んでほしい
四十肩は、「どこに通うか」「誰に相談するか」で改善のスピードが大きく変わります。相談先を選ぶ際には、ぜひ次の点を意識してみてください。
- 治療方針の理由を説明してくれるか
- 質問に対して曖昧な答えで終わらせないか
- 今の状態を分かりやすく言葉で説明してくれるか
こうした対応があると、安心してケアを続けやすくなります。
だからこそDOTSでは、「どこが働いていないか」を評価した上で治療内容を決めていきます。肩甲骨の動きが足りなければ、肩甲骨の動きを取り戻すストレッチ、体幹の安定性が弱ければ、体幹のトレーニングを行うといったように、痛みの出ている場所だけを見るのではなく、体全体の役割分担を見直すことが、四十肩改善の近道になるのです。
最後に: 四十肩の改善に必要なことって意外とシンプルです!
この記事では、熊本で理学療法士として、プロ野球選手から一般の方まで数多くの肩の不調を見てきた筆者が、四十肩でストレッチやマッサージをしても治らない本当の理由と、整体で大切にしている「評価」という考え方をお伝えしました!
「これ、本当にこのままでいいのかな?」そう感じた時点で、一度プロに状態を確認してもらうだけでも、先が見えることがあります。
DOTSでは、痛い場所だけを見るのではなく、あなたの「今の肩」に何が起きているのかを評価したうえで、必要なケアだけをご提案しています。
「ここが原因だったんですね!」「これだけやっていれば良かったんだ!」とよくご感想をいただきますが、四十肩の改善に必要なことは意外とシンプルで、あなたに必要なケアを行うと改善スピードが一気に加速します。
だからこそ、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください!ご相談は下記のLINEからお気軽にどうぞ!















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